8.5 夏休み勉強会&和菓子作り体験 開催報告

2025年8月5日、浜松医科大学にて「夏休み勉強会&和菓子作り体験」の

イベントを開催しました。

はじめましてのきょうだいさん4人を含む、15人の子どもたちが来てくれました。

久しぶりに会う子は、背が伸びててビックリ!


浜松医科大学のボランティアサークル四つ葉さんとは、3年目のコラボです。

ちょっとしたアイスブレイクの後、すぐに勉強会がスタート。

毎年驚いてしまうのですが、子どもたちの集中力がすごいんですよ…。

夏休みのドリルやプリント、漢検の問題集など、みんな黙々と解いています。

わからないところは、四つ葉のお姉さん・お兄さんがやさしく教えてくれるから大丈夫!


1時間ちょっと集中したあとは、四つ葉さんによる「おたのしみクイズ」大会。

全部で20問の三択クイズだったのですが、景品があると知って張り切る子どもたち。

「アリの睡眠時間は?」「カバの汗は何色?」など、

子どもが興味を持ちそうな問題から始まって

「昔、歯磨き粉に使っていた野菜は?」

「医大の入院ベッドの数は?」といった幅広い出題があり、

みんなヒントを引き出そうと前のめりになって質問攻め(笑)

正解するともらえるポイント券も学生さんの手作りです。カワイイ!

昼食は、就労支援事業所も運営する八生会さんのCafe&Bakery SORAさんが

配達してくれたおいしいお弁当をみんなでいただきました。

お昼休みは、お絵描きしりとりやカードゲームなど

少人数のグループに分かれて楽しそうに過ごしていました。

「ナンジャモンジャ」で大騒ぎしてたチームも…!

午後からは、浜松調理菓子専門学校(ハマチョウ)の

鈴木先生・新木先生による食育&練り切り講座です。

鈴木先生から、日本には「スーパーフード」と呼ばれる食材が豊富にあることや

和菓子にはストーリーがあること、五感で楽しむということについて

みんなで学びます。私も知らないことがあって勉強になりました。

教室を移動して、いよいよ練り切り作り!

プロの職人さんの技にみんな釘付け。

「うまい!」「すごい!」「天才!!」といった子どもらしい反応にも

ちゃんと反応してくださる優しい鈴木先生。

包餡のコツや、和菓子作りに使う道具のことも丁寧に教えてくださいました。


いよいよ自分たちで作ってみるよ!

どの子も真剣な表情で、夢中になって取り組みました。

包餡ができたら、こうやって下から上に線を入れて…。

「む、難しい~…」「失敗しちゃったかも…」なんて声もちらほら。

でも先生方が「失敗なんてない!」「最初からうまくできなくても大丈夫」

「できてるよ!すごい!!」とたくさん声を掛けてくださり、

四つ葉の学生さんたちも一緒に和やかな空気を作ってくれたので

みんな途中で諦めずに納得できる作品に仕上げられました。


完成! ひまわりが咲いた!

次は餡の色が変わり、スイカを作ります。

今度は3色の餡を重ねて、さらにレベルアップ!

糸を使って切ると、きれいな断面が現れます。美しい…!

「そんなのできるのかなぁ~」

「糸で切るところは先生がやってあげるから!」

さあ、やってみよう!


濃い緑で皮の模様を作って…

スイカの種はゴマを使うよ! 全集中!!

上手にできました💮

自分の作品を眺めながら、満足気な顔の子どもたち。

夏休みにひとつ、「やり遂げた」経験ができました。

こちらは、鈴木先生が最後に作って見せてくれた「花火」です。

何色もの餡を包み、銀粉で仕上げている繊細な作品。

これが「和の心」なんですね…!

きょうだいさんたちは大事に大事に練り切りを持って帰り、

お母さんたちに一日のことをたくさん報告してくれたようでした。


浜松医大でハマチョウの先生が和菓子の講座をやってくれるって

よく考えたらけっこうすごいことだと思うのですが

これは、四つ葉の学生さんたちが会場の使用許可や準備をしてくださり

ハマチョウの先生方が出張講座をご快諾してくださったからこそできたことです。


関わってくれた皆さんのやさしく、温かいまなざしと

子どもたちの真剣な顔と弾けるような笑顔に、私たちも元気をもらいました。

ありがとうございました。


余談

きょうだいさんたちに書いてもらったアンケートの中に

「これからミントモでやってみたい遊び」という選択&自由記述の項目がありました。

どの子もたくさん〇をつけたり、やりたいことを書いてくれてあり

普段、自分のやりたいことは後回しかもしれないきょうだいさんたちが

あれもこれもやりたい!!と書いてくれたことがうれしかったです。

ひとつでも多く、叶えてあげられたらと思っています。


遠州こどもきょうだい会 ミントモ

静岡県浜松市・磐田市を中心に 難病や障害とともに生きる子の「きょうだい」である こどもたちのサポートを行っています。